川瀬巴水
明治16年(1883)東京都芝区(現港区)生まれ。 1910年(明治43)に一度は入門を断られた鏑木清方に入門を許され「巴水」の画号を与えられる。1918年(大正7)同門の伊東深水の版画「近江八景」に影響を受け木版画に興味を持つ。全国各地を取材し、終生、詩情的な風景版画を制作。1957年(昭和32)自宅で死去。
作品には、「旅みやげ第一集(大正8年~9年)16図」「旅みやげ第二集(大正10年)28図」「旅みやげ第三集(大正13年~昭和4年)26図」「東京十二題(大正8年~10年)12図」「日本風景選集(大正11年~15年)36図」「東京二十景(大正15年~昭和5年)20図」「東海道風景選集(昭和6年~22年)26図」「日本風景集東日本編(昭和7年~11年)」「日本風景集関西編(昭和8年~16年)24図」「朝鮮八景(昭和14年)8図」「続朝鮮風景(昭和15年)6図」など。
昭和32年までの生前に間に摺られた版画を「初摺り」と言い、オリジナルの版木を使って現在の摺師が摺った作品を「後摺り」と言います。