速水御舟
速水御舟「躑躅圖」
東京に生れ、同地で歿。旧姓は蒔田。本名は栄一。松本楓湖の安雅堂画塾に入門。再興日本美術院が設立されると今村紫紅の影響を受け、『洛外六題』を出品、 横山大観、下村観山らを驚嘆させ、同人に推挙された。徹底的に新画風を追求した。細密描写による厳密な写実主義、やがて幻想的、象徴的傾向を示し、さらに 中国院体画に迫る格調高い主観的な写実を求めた。 代表作に『京の舞妓』『翠苔緑芝』『名樹散椿』など数多くの力作、名作を遺した。
2015年12月12日 林武『薔薇』【今日の1ページ】