富本憲吉 とみもと けんきち
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花田美術の在庫作品や近年取り扱った富本憲吉作品
安藤です。今回もよろしくお願いいたします。
今回ご覧いただきます作品はこちら。
富本憲吉先生特有の色彩鮮やかな「色繪(いろえ)」の角瓶作品です。
とても綺麗な色ですね。
上から下に向けて瓶が緩やかに窄まり、形がとても美しいですね。
そうですね。
角瓶の形状、華やかなデザインも富本憲吉先生の作品特有の美しさです。
これは瓶の底に書かれてる「富」という文字です。
富本憲吉先生が制作なさった作品の場合、底部や高台内の描き銘(サイン)の違いを見分ける事でその作品が制作された年代を特定することができます。
この文字を見ただけで制作年代まで推測出来てしまうんですね。
はい。作品の意匠でも大まかな年代が推測できるのですが、描き銘(サイン)を拝見することで更に正確な制作年を特定する事ができます。
この作品は1955年(昭和30年)に制作された作品であり、70歳手前の円熟した時期に制作された作品であることが伺えます。
角瓶の前後の側面にまるで模様のようにデザインされた勢いと躍動感のある文字が描かれているのが見えますね。
これは何かを表している言葉なのでしょうか。
この染付の文字は「風 花 雪 月」と読み、富本憲吉先生が好んで用いた言葉の一つです。
「美しい自然の風景やそこから生じてくる情緒」「しみじみとした味わい」という解釈もできる中国の言葉なのです。
「風 花 雪 月」
含蓄深い四文字の言葉が生命力あふれる筆遣いで書かれていますね。
はい、とても美しいです。
続いて、こちらは富本憲吉先生が箱書きをした共箱です。
蓋の表側部分に作品名の「色繪角瓶」と書かれています。
共箱とは、作者自身が桐箱などに署名をした箱の事を言います。所定鑑定機関が定められる以前では、真作(本物)を証明する証明書のような意味もありました。
そして、作品に箱書きを付けるということは、誰よりもシビアで辛口な目を持つ作者自身が認めた逸品の証でもありますから、二重の意味で重要性があります。
共箱の蓋の内側には富本憲吉先生の署名と押印がなされています。
上質な桐材を使用して作られている為、桐箱の仕立てが大変に素晴らしいです。
手で押さなくても蓋の自重のみで、静かに降りてきっちり閉まってしまうほど精巧に作られております。
薄茶色い紙の蓋のようなものは何でしょうか?
富本憲吉先生が共箱に書いた文字が汚れてしまったり、真田紐で擦れて文字が薄くなることやスレキズを防ぐための保護用の紙蓋です。蓋の寸法を測り、私が作りました。
富本憲吉先生の作品で、特に人気のある作風というものはありますか?
下の図録写真のような「四弁花模様」「更紗模様」などの作品に人気があります。やはり色鮮やかな作品を好まれる方が多いです。
華やかで上品な「色繪金銀彩」「羊歯模様」などの意匠でサイズが大きく保存状態が良い作品は、美術館や一般コレクターの方々から常に購入希望のご要望を頂いております。
会話形式のページをご一読いただきましてありがとうございました。
富本憲吉先生の作品の場合、現在は所定鑑定機関が定められています。所定鑑定機関は東美鑑定評価機構鑑定委員会(旧 東京美術倶楽部鑑定委員会)です。
美術品の精通者である私たち美術商が「作品の意匠」や「全体のフォルム」、そして「箱書きの筆運び」などを拝見した場合、すぐさま偽物と判る作品も多くあります。それとは反対に、非常に巧妙で判断が難しく微細な部分まで確認作業を進めて改めて偽物と認識できる品も残念ながら存在しています。
ご不安な方は、ご所有の作品を弊社までお持ち込みいただければ拝見をいたします。拝見させて頂いたうえで、正式に所定鑑定機関に出される事が最良だと思われるお作品に関しましては、所定鑑定機関の真贋鑑定及び鑑定証書取得の手続きなどのご相談やお手伝いを承る事も出来ます。
担当の船本宛のメール問い合わせでも、下記のお電話でもお気軽にご相談ください。
◆ お問い合わせの電話番号 ◆
花田美術 03-3289-0668
2020年10月10日 国立工芸館が開館 移転記念展では板谷波山作品・富本憲吉作品・加守田章二作品も展示
2019年08月02日 京都国立近代美術館所蔵 川勝コレクション 鐘溪窯 陶工・河井寛次郎展
2019年06月24日 富本憲吉入門 彼はなぜ日本近代陶芸の巨匠なのか
2017年01月23日 富本憲吉の家が再び
2016年08月06日 生誕130年 富本憲吉 憧れのうぶすな
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お客様から評価査定やご売却、鑑定などについてご相談があった際、お話しを申し上げる時の雰囲気を少しでもお分かり頂けるかと思い、実際に富本憲吉先生の作品を用いた「会話形式」でこのホームページを企画いたしました。
弊社の画廊紹介のDVDを作成した際にお世話になりましたアナウンサーの安藤幸代さんに今回もご協力頂きます。