加守田章二 かもだしょうじ(陶芸家 物故作家)
1933(昭和8)年〜1983(昭和58)年
加守田章二「湯呑」
陶芸の概念を超えていく独創性 加守田章二
1967年(昭和42年)に第10回高村光太郎賞を受賞。そして1974年(昭和49年)に40歳という若さで芸術選奨文部大臣新人賞(美術部門)を受賞。この新人賞は1967年から創設された賞でしたが、陶芸界では初めての受賞者でした。
その後も炎のように激しく作陶に挑み続け、49年間という夭折の生涯を通じて制作された様々な作品は、色彩鮮やかな彩陶・鋭さと柔らかさを使い分ける造形感覚などが大変に独創的です。
作家の魂が込められ生命力があふれ出る加守田章二の作風は、その後の作家達にも大きな影響を与え、現代の私たちを今もなお魅了し続けてくれます。
加守田章二の生涯には大きく分けて五つの作陶時代があります
(一) 京都市立美術大学(現在の京都市立芸術大学)で偉大な恩師である富本憲吉教授と出会った
「修行時代」
(二) 美術大学卒業後に技術力を蓄えた「大甕陶苑(おおみかとうえん)時代」
(三) 独立して本格的に作陶に没頭する生活に入った「益子時代」
(四) 1969年以降の「遠野時代」ではより一層に独創的な作品が生み出されました
(五) 1979年以降は遠野から益子に戻り、東京の陶房でも制作されました
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灰釉花瓶
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壷
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飴釉彫文筒
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壷 一九七三
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盃・徳利
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壷
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