花田美術の花田です。
日頃、片岡球子先生の買取をしていて、多く質問される事などを踏まえ、こちらでアドバイスして差し上げたいと思っていますので、ご興味にある方は是非お読み下さい。
ただ、弊社では版画(リトグラフなど)の買取に関しては行っておりませんので、本画(日本画)に特化してアドバイスをしたいと思います。
まず、ご存知の通り片岡球子先生は、日本画の中で人気作家ベスト5に入ります。片岡球子先生の他ですと、東山魁夷先生、平山郁夫先生、上村松園先生、加山又造先生が弊社では人気があり、ご相談も多い作家です。
特に片岡球子先生の富士の図のご相談が多数あります。
この5人の先生の作品は、1990年代、私が大学を卒業して大丸百貨店の美術部に勤めていた時にも凄い人気でしたので、時が過ぎても変わらない人気なんだと、ことさらに感じます。
さて、片岡球子先生に関する情報と、買取査定に関するポイントなどを以下に5点記載しました。
①片岡球子先生の日本画の高額査定ポイント
②買取相場価格について
③その他のアドバイスについて(作品の保管方法など)
④鑑定について:
⑤略歴
片岡球子先生の作品で一番に高額な図柄ですが、赤富士や青富士、松竹梅、面構えなどです。
片岡珠子先生の作品では「縁起の良い」モチーフが最も高く評価されている様に感じます。
その意味でも、赤富士と青富士を比較した場合、赤富士の方が縁起が良いとされていますので、高額になるケースが多いです。
また、作品の価格は図柄だけではなく、状態が影響します。
確認の際には、以下のことをよく確認します。
・しみの有無や大小。
・退色の有無や程度。
・割れの有無や程度。
・絵具の剥落の有無や程度。
・共シールの有無、共箱の有無なども重要です。
反対に、査定にあまり影響しないことは以下が挙げられます。
微妙な大きさ違いや額縁の傷などです。
片岡球子先生の場合、球子縁といわれている額があります。
弊社の場合ですが、買取させて頂いた場合、球子縁を制作している岡村多聞堂さんの新品の額をお願いすることが多いので査定等に余り影響致しません。
因みに、岡村多聞堂の社長さんの岡村秀雄君とは、めちゃくちゃ仲良しです。
先日、多聞堂さんの新しい店舗がオープンした時も、『一番最初の来店客は花田さんです。』と言ってました。
もし、お客様で日本画の額のご要望がある時は、是非岡村多聞堂さんに一度ご相談ください。
100万円〜600万円くらいのレンジが多いのですが、もっともっと高額な
1000万円以上の作品も沢山あります。
まずは写真だけでも見せて頂ければ、簡易査定をして差し上げたいと思っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
お問い合わせフォーム 花田美術銀座店 03-3289-5555
僕には想像出来ない事なんですが、鑑定証書を捨ててしまった。桐箱に入っていたが、箱は捨ててしまったお客様がいらっしゃいました。そんな事が時々ありますが、どちらも大切に保管して下さい。
また、共シールを剥がしたり、捨てたりはしないで下さい。
作品にもよりますが、箱やシールがちゃんとあったら1割か2割は高く売れたのになぁと思う事もあります。
<飾って保管する場合>
・直射日光に当たらない場所に飾って下さい。
・また、ライティングもあまり強すぎないようにお願いします。
・室温が高すぎたり低過ぎない場所が良いです。
・湿度が高すぎるとカビの発生につながりますので気をつけて下さい。
<しまって保管する場合>
・エアキャップで外箱を包んでしまう。一見すると安全で良いように感じますが
空気が箱の中で密封されてしまい、湿度が貯まり、カビが発生する事があります。
・防虫剤も科学的な物ではなく、古来からある防虫香を使っていただく事をお勧めします。理由は、メーカーによっては絵具と科学反応を起こし、変色する事があるからです。
・室温が高過ぎない、低過ぎない、温度変化も少ない場所に保管して下さい。特に温度変化が大きい場所にあると、結露が発生してカビにつながります。
・湿度が高すぎないところも重要です。こちらもカビの発生につながります。
●片岡球子先生の鑑定機関は?
それぞれに作家によって、所定の鑑定機関が定められています。
片岡球子先生の真贋鑑定は、「一般社団法人 東美鑑定評価機構(リンク)」にて行われています。
注意が必要な点は、上記以外の機関や美術商などに鑑定証を発行してもらったとしても、百貨店の美術部・画廊・オークション会社などでの売買時において、効力を持つものではないということです。
よって、片岡球子先生の作品の鑑定を取得される場合は、東美鑑定評価機構に依頼してください。
●費用
片岡球子作品の鑑定費用は合計60,000円(税込)です。
内訳は以下の通りです。
・鑑定費用:30,000円(税込)
・鑑定証書発行費用:30,000円(税込)
今後、費用が変わる事もあるかも知れませんので、東美鑑定評価機構にご確認下さい。
今後売却をお考えの場合、「鑑定証書」は必須になります。
作品が本物であった場合でも、鑑定証書がない場合は査定価格が低額になります。お客様の作品が正当な評価を受けるために、鑑定証書は必要なのです。
また、作品が贋物だった場合でも鑑定費用3万円はかかってしまいます。不要な経費をかけないために、「作品を鑑定機関に出すべきか否か」という点を無料でアドバイスして差し上げております。
お気軽にご連絡くださいませ。
Email:info@hanada-gallery.co.jp
電話番号:03-3289-5555
片岡球子 相談窓口 お気軽にご連絡ください
Email:info@hanada-gallery.co.jp
電話番号:03-3289-5555