2000年代から爆発的に注目された現代画家で、作品は白黒で表現するスタイルで有名です。美術だけではなく、その才能を生かして音楽やファッションの舞台でも活躍している作家さんです。プロレスの大のファンでプロレス関連のイラストも多く描かれているのでそれでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。手元にある「POPEYE」という雑誌の表紙が五木田の白黒の絵です。そこに五木田の特集が詳しく書いてあったので読んでみました。
プロレスと絵が大好きな青年時代
五木田には6つ上の兄がいます。その兄は相当絵が上手かったそうです。五木田自身も絵が大好きで、得意だったそうですがその兄にはどうしても勝てない、というところで悔しくて泣きながら絵の練習をしたのが彼の原点だそうです。そして小学生の時に友達の影響でプロレスにハマりました。プロレス雑誌の読者投稿コーナーに自分の絵を送ってみると、その絵が採用されたのがきっかけで、それ以降様々な雑誌に応募することになったのです。こういったあたりが現代美術作家ならではという感じがします。自分の絵を簡単に評価してくれるかそうでないか試すことが出来るというのはいままでの作家にはできないことだと思います。
ニューヨークで受けた影響
とにかく勉強が嫌いだそうです。高校卒業後はバイトに明け暮れ結構な額を貯金することができたので、それをもとにインドに行くことにしました。そこから紆余曲折を経てニューヨークへと旅先を変更し、そこで新しい価値観を体験したそうです。その経験が絵にももちろん生きていて、赤塚不二夫さんに絵を見てもらった時は「ニューヨークに行ったことがあるだろう?絵を見ればわかる」と言われたそうです。
画家を職業として
「好きな絵を描いているだけで飯が食えるなんてラッキー」と五木田は話しています。そのきっかけはある日のニューヨークのショーに参加してくれないか?と誘われます。そこで五木田の絵が飛ぶように売れたと言います。自分をアーティストとして認めてもらえたという嬉しさに、画家として頑張っていこうという気が芽生え、トントン拍子でいまのポジションにまでたどり着いたのです。
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