横山大観の富士山の価格は?買取価格や作品についてご紹介します!

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横山大観作品の価格相場を解説します

横山大観の作品の中で「富士山」を描いた作品は最も人気が高く、相対的に価格も高額です。実際の取引の価格について近年の公開オークションの落札結果を見てみると、2023年の4月に12号弱の絹本の作品が2,700万円、2023年1月には15号の絹本の作品が2,000万円で落札されています。2022年7月には紙本の作品が700万円で落札されていました。

なぜ横山大観の作品は高額なのか?

「なぜ高額なのか?」とよく聞かれます。有名だからでしょうか?希少性があるからでしょうか?それとも、昭和という時代背景に合致していたからでしょうか?確かにそういった要素もあるかもしれません。しかし、私が考える横山大観の最大の価値は、新しい日本画を生み出したことにあると思います。

横山大観は、東京美術学校(現在の東京芸術大学)の一期生として入学し、岡倉天心から大きな影響を受けました。その影響のもとで、新しい日本画の創出に貢献しました。特に注目すべきは、彼が果敢に挑戦した『朦朧体(もうろうたい)』という技法です。これは、墨の輪郭を使わず、無線彩色で微妙なグラデーションを用いた表現方法であり、新しい日本画を模索していた結果のひとつでした。しかし、この手法は当時の世間から否定的に見られていました。

それでも、横山大観は世間に迎合せず、自分の独自の道を突き進みました。そして到達した”美”が、彼の作品の独自性として評価され、結果的にその価値が高く認められるようになりました。こうした背景が、横山大観の作品が高額で取引される理由の一つだと考えています。

相場ではなく詳しい価格が知りたい場合は?

前述の実際の取引価格からも分かるように、美術品というものは同じ作家の同じ図柄の作品だったとしても、サイズや素材、技法、出来など、様々な要素により価格が異なってきます。お持ちの横山大観の富士山の詳しい作品価格をお知りになりたい場合は、お気軽に花田美術にお問い合わせくださいませ。弊社は銀座にございますので、お近くでしたら直接お持ち込み頂ければと思います。またご遠方の方については、最終的な査定金額は作品の現物を拝見してからのご案内にはなりますが、メールや郵送等で写真をお送り頂ければ概算の査定価格をお伝えすることが可能です。

横山大観の代表的な図柄【富士山】の作品の魅力

横山大観は生涯にわたって多くの富士山を描き続けました。その数は1,500点とも2,000点とも言われています。「富士」といえば「横山大観」と称されるほど、彼と富士山は切っても切れない関係にあると言えるでしょう。

横山大観の描く富士山は、時に荒々しい姿を見せることもあれば、母親のような優しさを感じさせることもあります。このように、彼の富士山にはさまざまな表情があり、それが彼の作品の魅力の一つかもしれません。

横山大観の富士山を題材とした作品について

横山大観の富士山を描いた作品は、壮大で霊妙な雰囲気が漂っています。特に、富士山の前に広がる雲海は、まるで天と地を隔てる神秘的な境界のように感じられ、その美しさが富士山をさらに神秘的に見せているのだと思います。雲海は富士山を包み込むことで、その存在感を強調し、見る者に深い感動を与える要素です。

多くの人が雲海が描かれた作品を好む理由がよく分かります。それは、まさに自然の力強さと静けさが共存する、まさに日本の美意識が表現された瞬間だと言えます。

人気の高い横山大観の作品の特徴

横山大観の作品の中でも、特に「富士」の図は非常に高い人気を誇っています。富士山を中心に描かれた作品には、雲海や松が巧みにあしらわれており、その描写が観る者に深い印象を与えます。特に「抜落款」と呼ばれる時代の作品は、その独自性と完成度の高さから、非常に高く評価されています。

この時代の作品は、より内面的な表現や技法の研ぎ澄まされた美が感じられ、多くの美術愛好家や専門家から絶賛されています。

雲海の描写も、横山大観の特徴的な技法の一つであり、富士山の神秘性や雄大さを一層引き立てていますね。

横山大観作品の価格や評価が上がるポイント

横山大観の作品の評価や価格は、図柄によって異なります。特に富士山を描いた作品は高額です。状態が良い作品は評価が高いですが、修復されたものは評価が低くなります。人気のある年代の作品は高値で取引されます。特に「抜落款」の時代の作品が最も高額で、次いで最晩年の作品が人気です。書き込みがしっかりしている作品ほど高額で、図録に掲載された作品や「海山十題」のような有名な作品は、特に評価が高いです。

作品の題材と価格の関係性

作品の題材(=画題、図柄)によって価格は変わってきます。人気のある図柄の作品が高額になる傾向があります。中でも、最も人気のある題材は富士山を描いた作品です。私個人としては、陶淵明などの歴史上の人物や「海暾図」などの海を描いた作品も好きですが、画題と価格の関係性を考えると、やはり人気のある図柄が高額になると言わざるをえません。

制作年代と価格の相関性

作品の価格に最も影響を与えるのは、図柄や出来です。同じような出来栄えで、同じような図柄の作品であれば、制作年代によっても価格が左右されることがあります。

特に、抜落款の時代に制作された作品は、他の年代に比べて高額になる傾向が強いです。ただし、評価は年代だけで決まるわけではありません。作品の魅力や保存状態なども重要な要素であり、制作年代はあくまで一つの判断基準として捉えるべきでしょう。

共箱・共シールの存在と価値

共箱や共シールの存在は、作品の価値を大きく左右します。共箱とは、作品が収められている箱に作者自身が作品名や署名や押印をしたものです。一方、共シールは、作品に付属する紙で書かれたもので、作品名や作家名を書き押印したものです。これらは作品の信頼性や真贋を証明する重要な要素となります。そのため、共箱や共シールが揃っている作品は、揃っていないものに比べて評価が高くなり、価格にも反映されます。特に、作者の自筆による共箱や、作品の制作当時に付属した共シールが残っている場合、希少性が高まり、その作品の市場価値は一層高まる傾向にあります。また、これらが揃っていることで、作品の歴史的背景や保存状態に対する安心感も増し、購入者にとって大きな魅力となります。したがって、共箱や共シールの存在は、作品の価値を判断する上で非常に重要な要素といえるでしょう。

鑑定登録の有無と査定価格への影響

横山大観の作品を査定をする際に、鑑定登録の有無は必ず確認するポイントです。多くの作家の場合、「鑑定証書」が存在していることが多いですが、横山大観において「鑑定証書」は存在していません。その代わり鑑定されたという証明として、所定鑑定機関から登録番号

が割り振られており、その番号が作品に記されています。

なお横山大観作品の所定鑑定機関は横山大観記念館で、2024年現在は横山隆さん、寺内秀一さん、横山浩一さんの三名により行われています。弊社では横山大観作品の鑑定代行も行っておりますので、ご希望の場合はお気軽にお問い合わせください。

作品の保管方法

美術作品の保管方法は、その価値を長期間にわたって維持するために非常に重要です。シミやカビが発生すると、最悪の場合、修復費用が作品の価値を上回ってしまうことがあります。実際に、そのような状態になったお客様の作品を見たことが何度もあります。

基本的に、作品は直射日光を避け、湿度や温度の変化が少ない場所で保管してください。特に横山大観の作品は、紙や絹に描かれているものがほとんどですので、湿度や温度の管理は重要です。具体的には湿度は40〜60%、温度は18〜22度程度に保つことが理想です。また、作品にホコリや汚れが付着しないよう、専用のケースやフレームに収めることが望ましいです。

しかし、保管環境があまりにも密閉されすぎていると、湿度が高く保たれてしまい、知らず知らずのうちにカビが発生することもあります。しっかりと保管したつもりでも、カビだらけになってしまった作品を目にしたこともあります。

そのため、可能であれば、定期的に専門家による点検やクリーニングを行い、作品のコンディションを最適に保つことが重要です。適切な保管方法を実践することで、作品はその美しさを長く保ち、次世代へと受け継がれる価値あるものになります。保管に関してもお気軽にご相談ください。

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花田美術 担当:船本

横山大観作品の買取価格の幅とその理由

横山大観作品の買取価格は、作品によって大きく異なります。高い場合には、1,000万円、2,000万円、3,000万円といった高額に達することもありますが、作品の内容や大きさによっては100万円程度となる場合もあります。その理由は、複数の要因に依存しています。

主な理由

  1. 図柄

最も人気のある富士山を描いた作品は非常に高く評価され、買取価格も他の題材に比べて高くなる傾向があります。反対に、人気が低い題材の作品は、価格が抑えられることが多いです。

  1. 作品の状態

作品の保存状態は価格に大きな影響を与えます。シミやカビ、損傷がない作品は高く評価され、修復が必要な作品はその分価値が下がります。また、修復が行われた作品も、元の状態がどれほど保存されているかによって価格に差が生じます。

  1. 制作年代

横山大観の作品は、制作された年代によっても評価が異なります。特に、「抜落款」と呼ばれる時代の作品や晩年の作品は、高額で取引されることが多いです。

  1. 証明書や共箱の有無

共箱や共シールが付属している作品は、評価が高くなる傾向があります。

これらの要因が絡み合い、横山大観作品の買取価格には大きな幅が生じます。まずはお気軽に電話やメールでご相談ください。

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良好な作品状態と共箱・共シールが価格に与える影響

横山大観の作品において、良好な作品状態と共箱・共シールの存在は、作品の価格に大きな影響を与えます。

作品の保存状態は、価格に最も直接的に影響を与える要因の一つであり、シミやカビ、損傷のない作品は、美術品としての価値が高く評価され、価格も上昇します。

特に横山大観のように紙や絹に描かれた作品の場合、時間の経過とともに劣化することがあり、修復歴もなく状態が良い作品は非常に希少で、それが市場価格に反映されます。

また、共箱とは、作品が収められている箱で、横山大観がその箱に作品名、自身の署名、押印をしたものです。

共箱や共シールが揃っている作品は価格が高くなる要因となり、同じ作品でも共箱や共シールがある場合は、ない場合に比べて市場価格の評価が高くなります。

以上の要因から、横山大観の作品においては、良好な保存状態と共箱・共シールの存在が、作品の価値と価格に大きな影響を与えると言えます。

花田美術での横山大観作品の査定価格

花田美術では、横山大観の作品に対して専門的かつ公正な査定を行っております。

また、当店では過去40年以上にわたり、横山大観の数多くの作品を取り扱ってきた実績があります。

この経験と知識をもとに、信頼のおける査定をお約束いたします。

具体的には、過去のオークション結果なども開示いたしますので、安心して任せることが出来ます。

査定は無料で行っており、お客様の大切な作品の価値を最大限に引き出すためのアドバイスもいたします。

横山大観作品の査定価格についてご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

信頼性の高い美術商の探し方

1. 評判と実績の確認

長年にわたり経営されている美術商は、信頼性の高い一つの指標となります。昭和、平成、令和と続く経営実績があるかどうかは、重要なポイントです。画廊のホームページに掲載されている会社概要から、創業年月日などを確認することをお勧めします。

2. 専門分野の確認

美術商の専門性についても確認が必要です。ホームページで美術専門をうたっている店舗でも、実際には貴金属やブランド品の買取が主業務の場合があります。一般の方には、その店舗がどのように運営されているのか分かりづらいこともあります。

絶対的な基準ではありませんが1つの対策として、東京美術倶楽部(東京美術商協同組合)に所属しているかどうかを確認するのも良いと思います。

以下の組合員名簿で確認できます。

東京美術倶楽部組合員名簿

3. 専門知識と得意分野の確認

美術商には、それぞれ得意とする分野があります。自分が興味のあるアートのジャンルや作家について、専門知識を持っている美術商を見つけることが重要です。こちらも来店したり電話をすることで分かると思います。

4. 直接の訪問と対話

可能であれば、実際にギャラリーや店舗を訪問し、美術商と直接対話することをお勧めします。その際、美術商の知識、態度、誠実さを確認できます。信頼できる美術商は、顧客に対して丁寧に説明し、質問にも真摯に対応してくれるでしょう。

もし訪問が難しい場合でも、まずは電話で問い合わせをすることが重要です。電話でのやり取りからも、ある程度の雰囲気をつかむことができます。

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花田美術では、横山大観の作品を40年以上にわたり取り扱っております。

昭和12年生まれの会長や現社長が、直接作品を拝見し、専門的なアドバイスをさせていただきます。親切で丁寧なスタッフが、お客様のご相談に親身になって対応いたします。

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