千住博の滝(ウォーターフォール)の値段について
千住博の作品の中でも滝をモチーフとした「ウォーターフォール」シリーズは非常に人気が高く、一点ものの本画だけでなく版画としても多くの作品が制作されています。
滝(ウォーターフォール)の値段は、版画では5万円ほどで手に入れられる作品もあれば、本画では1,500万円ほどの値段になる作品もあります。
千住博作品の代表作と言えば、滝(ウォーターフォール)の他には森を描いた風景画や、寺社が描かれた日本らしい風景画なども挙げられます。
いずれの作品も日本画の良さが活かされた柔らかい色彩と、幻想的な世界観が巧みに合致しています。
水をモチーフとした作品の中には、滝(ウォーターフォール)以外に潮水を描いた「タイドウォーター」シリーズもありますが、滝(ウォーターフォール)の作品はより人気が高く、需要に比例して値段が高い傾向にあります。
版画作品(リトグラフ、シルクスクリーン、エッチング、アクアチント等)の値段
千住博は本画だけでなく、多くの版画作品も制作しています。
一口に「版画」と言ってもその種類は一つだけではなく、リトグラフ、シルクスクリーン、エッチング、アクアチント等というように様々な技法で制作されています。
値段についても技法によって相場が異なり、昨今のオークションでは以下の金額感で取引されています。
- リトグラフ:5万円〜50万円
- シルクスクリーン:5万円〜70万円
- エッチング:5万円〜80万円
- アクアチント:15万円〜100万円
どの技法であっても滝(ウォーターフォール)の人気は特に高く、値段も高くなる傾向にあります。
弊社では本画のみのお取り扱いのため版画の買取は行っておりませんが、弊社の信頼できる会社の紹介や売却に関するアドバイスはして差し上げることはできますので、お気軽にご相談くださいませ。
日本画家千住博の滝をモチーフにした作品「ウォーターフォール」を解説
日本画家千住博の滝をモチーフとした「ウォーターフォール」シリーズは間違いなく代表作であると言えるでしょう。
黒や青の背景に、力強く流れる白い滝が印象的な構図の作品です。
作品を目の前にした時に感じる荘厳な雰囲気は格別で、まるで本当の滝がそこにあるような迫力に圧倒されます。
千住博作品は「ウォーターフォール」シリーズに限らず、いわゆる日本画の技法で制作されており、岩絵具を膠によって紙などに定着させています。
この技法ならではの色彩の柔らかさや上品で繊細な表現と、風格ある図柄との絶妙なバランスが非常に魅力的です。
滝をモチーフとしたウォーターフォールが高く評価される理由
千住博の作品の中で最も高く評価されているのは、この滝をモチーフとした「ウォーターフォール」シリーズです。
千住博が最初に注目されたのは今から30年前の1993年、35歳の時です。
その当時の作品は、ウォーターフォールではなく「フラットウォーター」という作品で、ハワイ島の溶岩が海へ流れ込む様子を描いた作品です。
ニューヨークの個展にて大きな評価を得ることとなり、アメリカに名を馳せるきっかけとなりました。
力強い水の表現と大地の壮大さをダイレクトに感じることができるこの作品は、正にウォーターフォールの前身であると言えるのではないでしょうか。
その2年後の1995年に発表された「THE FALL」という作品は、現在の「ウォーターフォール」と同じく滝をモチーフとした作品で、そのサイズは縦3.4m、横14mという大作でした。
それは最早一つの美術品というよりかは、展示する空間をすべて巻き込んだ建築のような規模感で、私たちの命を繋ぐ「水」という存在を静謐に、しかし心の深いところまで刻み込むような作品でした。
こちらが第46回ヴェネツィア・ビエンナーレで東洋人初の名誉賞を受賞し、これを機に千住博先生は滝をモチーフとした作品を数多く制作、後に代名詞と言われるほどの作品モチーフとなりました。
花田美術では千住博のウォーターフォールの査定を行っております。売却の予定がない場合でもお気軽にお問い合わせください。
千住博の作品売却の際の買取業者の選び方
いざ千住博の作品をご売却される時に、どのような買取業者にお願いするべきか悩まれることと思います。
お客様にとって後悔のない売却をするためには、業者選びが重要となってきます。
そこで特に確認しておくべきポイントは以下の3つです。
- 買取実績
- 専門性
- 店舗情報
値段だけでなく実績も確認する
売却する際に重要視する点が「買取金額」になるということは、至極当然のことだと考えております。
ただ、お客様の大切なお客様をお預けすることになるので、必ず値段だけでなく検討中の買取業者の実績を確認するようにしてください。
例えばHPなどに美術品買取の実績の表記がない場合は、まだ買取をして日が浅い又は様々なジャンルの商品の買取はしているが、美術品は専門ではないということもあり得ることです。
実績が長い買取業者ほど様々な買取パターンを経験しているため、お客様の個々の状況に合わせたアドバイスをしてくださることと思います。
また美術商は代々続いているところが多く、そういったところは長く多くのお客様とお付き合いしているため信頼度が高いです。
安心してご売却されるためにも、値段だけでなく買取業者の実績を確認するようにすることをおすすめします。
専門性の高さを確認する
美術品専門の買取業者で絞ってお選びになった場合でも、ご売却される作品、今回の場合ですと「千住博の作品」についての専門性が高いかを確認することをおすすめします。
美術品といってもその幅は広く、日本画・洋画・現代美術・陶磁器等、それぞれに専門家が存在します。
ご売却される作家及び作品を得意とされている買取業者にご相談されることで、お客様にとってより適切な選択ができると考えます。
店舗の情報を確認する
美術品を取り扱っている会社は「古物商許可証」という警察署窓口で都道府県公安委員会が発行している許可証が必須です。
ご売却を検討中の買取業者のHPや、店頭の見えるところに古物商許可証が掲示されていることを確認してください。
またその証明書の番号が、公安委員会の古物商URL届け出一覧と一致しているかも確認しておくとより安心です。
◆東京都公安委員会の古物商URL届け出一覧はこちら
銀座は日本の中でも美術商が特に多く、一階の路面店で比較的気軽に入ることができるお店もあると思います。
一度どのような雰囲気か確認してみても良いでしょう。
なお千住博の原画の買取情報につきましては下記のコラムでもご紹介しております。
千住博のウォーターフォールの値段について詳しくは花田美術へ
千住博の滝(ウォーターフォール)の大まかな値段をご紹介しましたが、美術品は図柄・年代・状態などによって金額が大きく変わります。
花田美術では千住博の滝(ウォーターフォール)などの作品(本画)の買取をしております。
お客様がお持ちの千住博の作品のより詳しい金額感については、現物を拝見してからアドバイスさせていただくことがお客様にとってベストだと考えております。
ご遠方のお客様の場合は、作品のお写真をメールや郵送でお送り頂きましたら、それぞれの作品にあったアドバイスをいたします。
まずはお気軽にお電話(03-3289-0668)やお問い合わせフォームにてお問い合わせくださいませ。